
「自民圧勝でも・安倍政権の不安」
「週刊朝日」2012年12月28日号(12月19日発売の最新号)
12月16日の衆院選挙の結果を受け、安倍晋三政権の誕生が決定的となり、安倍晋三は世界中から祝福を受けている。
中には、16日以前の選挙戦の真っ最中から、外相が「安倍晋三の【軍隊創設】を支持する」と表明したアジアの国もあった。
フィリピンだ。
http://japanese.ruvr.ru/2012_12_10/firipin-nihonguntai-no-sousetsu-shiji/
フィリピン、日本に軍隊が創設されるというアイデアを支持
10.12.2012, 16:08
フィリピン政府は、もし日本に軍隊が創設された場合、これを支持する。英紙「フィナンシャル・タイムズ」とのインタビューで、フィリピンのアルベルト・デル・ロサリオ外相が述べた。
外相によれば、フィリピンは日本が南シナ海で勢力を増す中国の軍事力にとっての「秤のもう片側」となり、均衡をもたらすことを望む。第二次世界大戦後、日本ではいわゆる「平和憲法」が施行され、軍隊を持つことが禁じられてきた。10月、元首相で現野党党首の安倍晋三氏は日本の自衛隊の強化を呼びかけた。安倍氏は、政権に返り咲いたあかつきには、海軍力の増強を含む一連の法律を成立させたい、と述べた。
南シナ海に浮かぶ島々は中国と地域の数ヶ国との間の領土紛争の火種となっている。中国は南沙(スプラトリー)諸島および西沙(パラセル)諸島を自国領土と主張しているが、同じくベトナム、マレーシア、ブルネイ、フィリピンが領土権を主張している。
インターファクス
このフィリピン外相による安倍晋三(政権)支持表面は、選挙戦真っ最中に行われたことから、社交辞令とは異なる心からの熱望だったと言える。
フィリピンは東南アジアの中では最も反日とも言われているが、そのフィリピンさえ安倍政権誕生を望んでいたのだから、他のアジア諸国も安倍政権の誕生を希望していた。
したがって、16日の投開票を終え、自民党圧勝の結果が確定した後には、安倍晋三は各国から続々と祝福や歓迎を受けた。
特に、フィリピンよ同じくアジアの国からの祝福や歓迎は熱烈だ。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121217/asi12121720330006-n1.htm
チベット亡命政府が安倍氏を祝福
2012.12.17 20:31、産経新聞
チベット亡命政府のロブサン・センゲ首相
インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府のロブサン・センゲ首相は17日、衆院選での自民党の勝利について声明を発表し、「チベット人を代表して、(自民党総裁の)安倍晋三氏を祝福し、日本の次期首相としての幸運を祈りたい。チベット人の民主主義と非暴力の戦いに対する日本人と日本政府の長期にわたる支えに感謝する」と述べた。センゲ首相は今年4月の訪日で、安倍氏と会談している。(ニューデリー 岩田智雄)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121217/asi12121718460004-n1.htm
「両国関係を急速に拡大させる絶好の機会」 インド有力紙
2012.12.17 18:45、産経新聞
【ニューデリー=岩田智雄】衆院選の自民党の圧勝を受けて、17日付のインドの有力紙タイムズ・オブ・インディアは1面に自民党の安倍晋三総裁の写真とともに「インドの友人アベが日本で復権へ」との見出しを掲載し、国際面に、確実視される安倍氏の首相就任を歓迎する記事を載せた。
安倍氏が以前、首相を任期途中で辞任したことを「インドは、とてもおいしい前菜の後で、メーンコースを奪われたようだった」と食事に例え、選挙結果を受けて「なかなか手に入らなかった主菜が今になってやって来る」と述べた。
安倍氏を「気持ちの上でインドとつながっていることで知られる」と紹介。対インド外交重視の発言を引用し、「日印関係に大胆な理想を描き、(首相)復帰は両国関係を急速に拡大させる絶好の機会になるはずだ」との専門家の意見を伝え、日印原子力協定交渉の再開にも期待を示した。
沖縄県・尖閣諸島をめぐる日中対立については、「中国がアジア・太平洋地域で自己主張を強める中、世界の関心の的がこの地域に移ってきている時期において、安倍氏の中国に対するタカ派的な見解は、インドを害するものではない」と指摘した。
http://www.asahi.com/international/update/1217/TKY201212170786.html
台湾「安倍氏は3代にわたり友好的」 親台派と期待感
2012年12月17日23時13分、朝日新聞
【台北=村上太輝夫】台湾外交部(外務省)は16日夜、衆院選の最終結果が固まる前に報道発表文を出し、自民党の安倍晋三総裁に「外祖父の岸信介、父親の安倍晋太郎とともに3代にわたり我が国に友好的である」と期待感を表明した。台湾メディアも、頻繁に台湾を訪れていた「親台派」の安倍氏に対しおおむね好意的だ。
日台関係はこれまで良好だったが、尖閣諸島の問題では台湾側も馬英九(マーインチウ)政権が領有権を強く主張し、ややぎくしゃくした。尖閣海域の漁業権をめぐる交渉の行方も不透明だ。
安倍氏が「右」であることは広く知られ、政権交代で尖閣問題が更にこじれる事態も考えられる。ただ、「安倍氏は当面、国内の景気対策に注力せざるを得ず、不用意な対外強硬策には出ない」と馬政権はみている。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121218/amr12121803080002-n2.htm
「右傾化」批判の誤り ワシントン駐在編集特別委員・古森義久
2012.12.18 03:08、産経新聞
「安倍政権誕生となると、北京の論客たちはあらゆる機会をとらえて『日本はいまや右傾化する危険な国家だ』と非難し続けるでしょう。しかし『右傾化』というのが防衛費を増し、米国とのより有効な防衛協力の障害となる集団的自衛権禁止のような旧態の規制を排することを意味するのなら、私たちは大賛成です」
ブッシュ前政権の国家安全保障会議でアジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏が淡々と語った。日本の衆院選の5日ほど前、ワシントンの大手研究機関、ヘリテージ財団が開いた日韓両国の選挙を評価する討論会だった。日本については自民党の勝利が確実ということで安倍政権の再登場が前提となっていた。
CIAでの長年の朝鮮半島アナリストを経て、現在は同財団の北東アジア専門の上級研究員であるブルース・クリングナー氏も、「右傾」の虚構を指摘するのだった。
「日本が右に動くとすれば、長年の徹底した消極平和主義、安全保障への無関心や不関与という極端な左の立場を離れ、真ん中へ向かおうとしているだけです。中国の攻撃的な行動への日本の毅然(きぜん)とした対応は米側としてなんの心配もありません」
確かに「右傾」というのはいかがわしい用語である。正確な定義は不明なまま、軍国主義や民族主義、独裁志向をにじませる情緒的なレッテル言葉だともいえよう。そもそも右とか左とは政治イデオロギーでの右翼や左翼を指し、共産主義や社会主義が左の、反共や保守独裁が右の極とされてきた。
(以下略)
こうして見ると、アジアを中心に世界は安倍政権誕生を心から祝福していることが分かる。
しかし、日本のテレビを始めとするマスゴミは、支那や韓国のことを「海外」とか「アジア」と歪曲して報道する。
(つづく)