http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161003/k10010716211000.html
ノーベル医学・生理学賞に東工大 大隅良典栄誉教授
10月3日 18時35分、NHK
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する、「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学栄誉教授の大隅良典さん(71歳)が選ばれました。日本人のノーベル賞受賞は3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めて25人目で、医学・生理学賞の受賞は去年の大村智さんに続き4人目です。
大隅さんは、福岡市の出身で71歳。昭和42年に東京大学教養学部を卒業したあとアメリカのロックフェラー大学に留学し、愛知県岡崎市にある基礎生物学研究所の教授などを経て、現在は、東京工業大学の栄誉教授を務めています。大隅さんが取り組んだ研究は、細胞が不要なたんぱく質などを分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みの解明です。
この仕組みは、細胞に核のあるすべての生物が持つもので、細胞の中で正しく機能しなくなったたんぱく質などを、異常を起こす前に取り除く役割や、栄養が足りないときにたんぱく質を分解して新しいたんぱく質やエネルギーを作り出す役割を果たしています。
大隅さんは、酵母の細胞を使って、「オートファジー」の仕組みの解明に取り組み、平成5年にこの仕組みを制御している遺伝子を世界で初めて発見しました。
その後も同様の遺伝子を次々と発見してそれぞれが果たしている機能を分析するなど、「オートファジー」の仕組みの全体像を解き明かしてきました。
パーキンソン病などの神経の病気の一部ではオートファジーの遺伝子が、正常に機能していないことが分かっていて、予防法や治療法の開発につながるのではないかと期待されています。
大隅さんは、こうした業績が認められて平成18年には日本学士院賞をまた平成24年には京都賞を受賞したほか去年、カナダの世界的な医学賞、「ガードナー国際賞」を受賞しました。
日本人のノーベル賞受賞は3年連続、アメリカ国籍を取得した人を含めて25人目で、医学・生理学賞の受賞は去年の大村智さんに続き4人目です。
■大隅さんの研究「オートファジー」
大隅良典さんは、細胞の内部で不要なたんぱく質などを分解する「オートファジー」という仕組みを解明した研究が評価され、ノーベル医学・生理学賞を受賞することになりました。
「オートファジー」は、「自分を食べる」という意味で細胞に核のあるすべての生物に備わる生命の基本的な仕組みです。
細胞は栄養が足りない状態になると、生き残るためにみずからの中にあるたんぱく質などをアミノ酸に分解し、新しいたんぱく質の材料やエネルギー源として利用します。古くなったり、傷ついたりして要らなくなったたんぱく質も同じように分解し、再利用していて、こうしたオートファジーの仕組みは、細胞の働きを正常に保つ上で欠かせないものとなっています。
大隅さんは、昭和47年に東京大学の大学院を出たあとアメリカのロックフェラー大学に留学し、酵母を使って細胞内部の働きを詳細に調べる研究を始めました。そして、昭和63年、東京大学の自分の研究室で顕微鏡をのぞいていたとき、細胞の「液胞」と呼ばれる器官の中で小さなたんぱく質の粒が激しく動く様子を見つけました。
栄養の足りなくなった酵母が、細胞の成分のたんぱく質などを分解するために液胞に取り込む、オートファジーの様子を捉えた瞬間でした。
大隅さんは、その後、栄養不足の状態にしてもオートファジーが起きない酵母を人工的に作り、正常な酵母と比較して、オートファジーに必要な遺伝子を次々と特定しました。こうした遺伝子は動物や植物にも共通していることが徐々に明らかになり、オートファジーはヒトを含む、細胞に核のあるすべての生物が持つ生命の基本的な仕組みであることが分かってきました。
パーキンソン病などの神経の病気の一部ではオートファジーの遺伝子が、正常に機能していないことが分かっていて、予防法や治療法の開発につながるのではないかと期待されています。
こうしたことからオートファジーの研究を巡っては世界的に激しい競争が続いていて大手調査会社の「トムソン・ロイター」の集計によりますと関係する論文の数は去年1年間だけでおよそ5000本にのぼるということです。
こうした研究の発端となっているのが大隅さんの発見で、生命科学の分野に大きな影響を与えたことを示しています。
■大隅さん「光栄としか言いようがない」
ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった、東京工業大学・栄誉教授の大隅良典さんは、横浜市緑区の東京工業大学の研究室で、報道陣の取材に答え、「私のような基礎的な生物学を続けてきた人間が、このような形で評価していただけることを光栄に思います」と述べました。
報道陣から「いまのお気持ちは」と問いかけられると、「本当に光栄としか言いようがない」と喜びをあらわしていました。
また、「若い人には、サイエンスはすべてが成功するわけではないが、チャレンジすることが大切だと伝えたい」と話していました。大隅さんは、外部からの英語の電話に「本当にありがとう。うれしいです」と答えていました。
■母校 喜びに沸く
ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんの母校、県立福岡高校も喜びにわきました。
大隅さんが昭和38年に卒業した福岡市博多区の県立福岡高校では、高校時代の同級生や井上拓夫校長ら10数人が集まり発表を待ちました。
そして受賞が決まったことが伝えられると、皆で拍手をして喜びを分かち合いました。
このうち大隅さんが部長を務めたこの学校の化学部に所属していた同級生の早川誠而さんは、「本当に感激しています。高校時代からわれわれと比べものにならないくらい優秀な人でした。福岡の誇り、日本の誇りです」と興奮気味に話していました。
また、井上校長は、「高校始まって以来の快挙でうれしいです。あす早速、全校生徒に報告します」と話していました。
■日本人の3年連続受賞は14年ぶり
ことしのノーベル賞で、大隅良典さんの医学・生理学賞の受賞が決まったことで、去年の▽医学・生理学賞の大村智さん、▽物理学賞の梶田隆章さんに続いて日本人の受賞は3年連続となりました。アメリカ国籍を取得した人も含めると、日本人が3年連続でノーベル賞を受賞するのは、▽白川英樹さんと▽野依良治さん、▽小柴昌俊さん、▽田中耕一さんが、平成12年から14年にかけて3年連続で受賞して以来、14年ぶり2回目のことです。
■自然科学3賞で日本人の単独受賞は29年ぶり
ノーベル賞のうち、「医学・生理学賞」、「物理学賞」、「化学賞」の自然科学系の3つの賞を日本人が単独で受賞するのは、昭和24年に日本人で初めてのノーベル賞となる物理学賞を受賞した湯川秀樹さん、昭和62年に日本人で初めて医学・生理学賞を受賞した利根川進さん以来、大隅さんが3人目で、29年ぶりのことになります。

ノーベル受賞業績の「オートファジー」、どんな仕組み? 朝日新聞デジタル
>大隅さんは、昭和47年に東京大学の大学院を出たあとアメリカのロックフェラー大学に留学し、酵母を使って細胞内部の働きを詳細に調べる研究を始めました。そして、昭和63年、東京大学の自分の研究室で顕微鏡をのぞいていたとき、細胞の「液胞」と呼ばれる器官の中で小さなたんぱく質の粒が激しく動く様子を見つけました。
大隅良典栄誉教授が酵母を使って細胞内部の働きを詳細に調べる研究を始めたのは、昭和47年(1972年)頃だから44年くらい前だ。
そして、大隅さんが顕微鏡をのぞいていた時に細胞の「液胞」と呼ばれる器官の中で小さなたんぱく質の粒が激しく動く様子を発見したのが昭和63年(1988年)だから28年前だ。

大隅さんは、その後もオートファジーに必要な遺伝子を次々と特定し、それら遺伝子が動物や植物にも共通していることを明らかにし、オートファジーが細胞に核のあるすべての生物が持つ生命の基本的な仕組みであることを証明した。
大隅さんの何十年間にも亘る長期の基礎研究が、その後に生命科学の分野に大きな影響を与え、今になって病気の予防法や治療法の開発につながると期待されるようになっている。
日本の大学は、昭和50年代~60年代および平成の初期(1980〜90年代)には基礎研究を重視し、日本政府も基礎研究に手厚い支援をしていた。
ところが、現在の日本の国立大学では、政府からの支援などの点において研究環境が悪化している。
今回の受賞の発表の後、大隅さん自身が日本の科学水準について「とても水準が高い。ただ、ノーベル賞に関して言うと、今は過去の遺産を食いつぶしている。今後、若い人が毎年のようにもらえるかどうかについては大変、懸念している。長期的な展望で仕事をすることが難しくなっている。それだけは何とかしたいと思っている」と訴えている。
http://www.sankei.com/life/news/161004/lif1610040004-n1.html
【大隅良典さんノーベル医学・生理学賞受賞】
「基礎科学がノーベル賞につながる」「過去の遺産で食いつぶしている。今後については懸念している」
2016.10.4 00:40更新、産経新聞
大隅良典さんは3日、産経新聞の取材に応じ、受賞への思いを語った。一問一答は次の通り。
--受賞を聞いた瞬間は
「私の性格でもあるが、あまり『やったー』という気分ではなかった。こういう賞は授賞式に行けばよいという単純なものではなく、精神的なプレッシャーがある。これで今年は国際的な賞は4つになる。ありがたいことだが、こんなに集中すると思わなかった。ついに来てしまった、というのが正しいかもしれない。ワイフ(妻)には『そういうことは口が裂けても言うな』と言われているが」
--今回の受賞の意義は
「オートファジーが認知されるきっかけになった。この現象が生物学の中で認められたのは、とても大きなこと」
--基礎科学が対象となった
「最大限、日本の科学にとってありがたいことだと本当に心から思っている。若者には、基礎科学がノーベル賞のようなものにつながると分かってもらい、元気になってほしい」
--日本人が3年連続で受賞した。日本の科学水準をどうみるか
「とても水準が高い。ただ、ノーベル賞に関して言うと、今は過去の遺産を食いつぶしている。今後、若い人が毎年のようにもらえるかどうかについては大変、懸念している。長期的な展望で仕事をすることが難しくなっている。それだけは何とかしたいと思っている」
>--日本人が3年連続で受賞した。日本の科学水準をどうみるか
> 「とても水準が高い。ただ、ノーベル賞に関して言うと、今は過去の遺産を食いつぶしている。今後、若い人が毎年のようにもらえるかどうかについては大変、懸念している。長期的な展望で仕事をすることが難しくなっている。それだけは何とかしたいと思っている」
同様のことは、多くの日本の科学者たちが指摘している。
https://twitter.com/clarissabloom/status/782783082784890880?ref_src=twsrc%5Etfw
Sお
@clarissabloom
朝のニュースで「ノーベル医学・生理学賞の日本人受賞は近年とても多い!どうして?」と幼稚な問いに対し取材を受けた専門家が「研究が反映されるのは20〜30年後。1980〜90年代に大学は基礎研究を重視してた」と答えてて、逆説的に今後の受賞は無いと言ってるようなものでは。
2016年10月3日 12:23
https://twitter.com/yamauchitaiji/status/782878953069383680?ref_src=twsrc%5Etfw
山内太地
@yamauchitaiji
<ノーベル賞>医学生理学賞に大隅良典・東工大栄誉教授(毎日新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161003-00000051-mai-soci…
受賞者の先生方はぜひ、現在の日本の国立大学が、研究環境が悪化している点を、社会に強く訴えてください。80~90年代に基礎研究への支援が手厚かったから、今があるのだと。
2016年10月3日 18:44
そして、大隅先生からノーベル賞について「今は過去の遺産を食いつぶしている。今後、若い人が毎年のようにもらえるかどうかについては大変、懸念している。長期的な展望で仕事をすることが難しくなっている。それだけは何とかしたいと思っている」と訴えられると、嫌でも蓮舫の顔を思い浮かべてしまう。

蓮舫「世界一になる理由は?!2位じゃ駄目なんですか?!」
実際に、平成27年(2015年)に梶田隆章・東京大宇宙線研究所長が受賞したノーベル物理学賞の研究も、蓮舫たちは廃止しようとした!

「スーパーカミオカンデ」という巨大な観測装置を使い、「ニュートリノ」の研究を行う梶田隆章・東京大宇宙線研究所長がノーベル物理学賞を受賞!
しかし、平成21年、蓮舫ら民主党政権の事業仕分けによって「スーパーカミオカンデによるニュートリノ研究」を含む予算は縮減された!
「スーパーカミオカンデによるニュートリノ研究」などの予算は、平成21年(2009年)に始まった蓮舫ら民主党の事業仕分けによって、あわや廃止となるところだった。
※「廃止6名、縮減6名、要求どおり2名」
平成27年(2015年)のノーベル賞受賞は、事業仕分け前の研究成果に対するものだ。
辛うじて廃止を免れたが、研究の意義などは一切議論がなされぬまま、予算は縮減された!
▼「仕分け」のメス(女)▼

「仕分け」のメス(女)民主党の蓮舫
さて、韓国では、NHKなどよりも早く大隅良典栄誉教授のノーベル医学・生理学賞を速報した!
▼速報順▼
18:33 日テレ

18:34韓国「聯合ニュース」
18:34 TBS

18:35 NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161003/k10010716211000.html

18:35 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20161004/k00/00m/040/018000c

18:39 産経新聞
http://www.sankei.com/life/news/161003/lif1610030031-n1.html

18時42分 朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/ASJB15QTZJB1UBQU00L.html?iref=comtop_8_01
18時49分 時事通信
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016100300673&g=soc
18時52分 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3103034
19時02分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/20161003-OYT1T50105.html
http://www.sankei.com/world/news/161003/wor1610030042-n1.html
【大隅良典さんノーベル医学・生理学賞受賞】
韓国うらやむ受賞? 速報で「連続日本人受賞」「計25人」を強調 科学分野での受賞なく…
2016.10.3 21:58更新、産経新聞
大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)のノーベル医学生理学賞受賞を受け、朝鮮日報電子版は「2年連続日本人受賞」の見出しで速報。日本が3年連続でノーベル賞受賞者を輩出し、医学生理学賞の受賞も昨年の大村智・北里大特別栄誉教授に続くことを強調した。
さらに、2014年に物理学賞を共同受賞した赤崎勇名城大終身教授、天野浩名古屋大教授、中村修二カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(米国籍)と、15年に同賞を受賞した梶田隆章東大教授の名前も個別に挙げ、日本人の受賞が計25人目になることを紹介。韓国ではこれまでに、自然科学分野での受賞がない。
▼韓国に関する風物詩▼
1月 民団新年会に日本の国会議員が多数出席
2月 島根県の「竹島の日」で火病
3月 妄想の「三一節」でマンセー!
4月 桜の起源は韓国ニダ!
5月 「端午の節句」の起源は韓国ニダ!
6月 食中毒多発(日本の433倍)
7月 パリの『ジャパンエキスポ』で韓国業者が商売
8月 妄想の戦勝記念「光復説」でマンセー!
9月 韓国人のノーベル賞受賞に期待高まる
10月 韓国人のノーベル賞の受賞なしで火病
11月 大学入試で馬鹿騒ぎ!入試を終え美容整形手術
12月 爆弾酒「忘年会」で急性アル中多発


韓国には、韓国人がノーベル賞を受賞した時のための銅像台座や銅像設置場所の予定地が多数ある。

もっとも有名な江原道にある有名私立高校「民族史観高校」
http://blog.naver.com/PostView.nhn?blogId=jij1617&logNo=10108814249

韓国科学アカデミー(KSA,韓国科学英才学校)校内のノーベル公園 受賞者台座予定地
http://pds15.egloos.com/pds/200904/17/44/d0043844_49e83b0b75944.jpg


慶尚北道浦項市の浦項工科大学校の空の台座

蔚山科学技術大学校のノーベル賞が出た時に初めて橋に名前を付ける予定の8つの橋
http://www.ujeil.com/news/articleView.html?idxno=71107

ソウルの教保文庫(書店)にあるノーベル賞受賞者の肖像を飾る空のギャラリー
http://postfiles12.naver.net/20100331_91/bestonej_12700384208613OnJG_jpg/s1033794_bestonej.jpg?type=w3


2012年に数多く集まる取材陣と住民
「コ・ウン詩人、今年もノーベル文学賞受賞失敗~自宅から姿見せず」
この記事は、FC2ブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」の約1日遅れのコピーです。
ランキングのクリックや、コメント、トラックバックなどは、FC2ブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」にお願い致します。
ランキングのクリックや、コメント、トラックバックなどは、FC2ブログ「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」にお願い致します。
FC2ブログへのコメントの際には、コメント欄の「名前」にはお名前を、「URL」部分にご自身のブログのURLアドレスを入力するようお願い申し上げます。