
11月20日、フジテレビ視聴率低迷の象徴「知りたがり」で紹介された「サムゲタン」
http://wjn.jp/article/detail/7625024/
スポットCMが大幅ダウンのフジテレビ 視聴率3位となった3つの“問題点”
掲載日時 2012年11月21日 12時00分|掲載号 2012年11月22日 特大号
最近、大手広告代理店営業関係者の間で、フジの営業的落ち込みを心配する声が広がっている。
具体的には上半期('12年4~6月)のスポットCM。それまで毎月平均110億円前後の売り上げがあったが、2割前後も落ちていた。10月も前年同期比で81.9%。下半期('12年10月~'13年3月)が始まって、いきなりこの低い数字だ。そして11月はやや持ち直しているが87%である。
額では、10月は約90億円、11月が95億円程度と2カ月で35億円の落ち込みである。
「1カ月平均で約18億円減。これを1年通しだと、ざっと見積もって200億円の減になる。フジの年間経常利益分が吹っ飛ぶ計算になります」(テレビ事情通)
こうした結果になったのも、フジの視聴率が3位に転落したからだ。
その原因は3つほどある。まずは体質に“奢り”が感じられる点だ。昨夏、『電凸デモ隊』に包囲され抗議文を突きつられた時の対応がそれ。けんもほろろといった態度にはあきれてしまう。デモ隊も視聴者であることを忘れている。
フジ製作のヒット映画『海猿』の作者・佐藤秀峰氏もフジの傲慢さには激怒している。映画の宣伝と称し、アポ無しで事務所まで突撃取材を受けた。フジの傍若無人な振る舞いには抗議したそうだ。
最近では、映画『海猿』関連書籍が契約書なしに販売されていたこともあったという。佐藤氏は「フジテレビさんは信頼に値しない企業であると判断したため、今後は一切新規の取り引きはしないことにした」と絶縁状を叩きつけたといわれる。
ソフト制作面でも問題がある。番組面で吉本興業との軋轢が続いていたのだ。フジはフジ・メディア・ホールディングス名義で12.13%の吉本株を所有している筆頭株主。それを背景に7月期クールで、ダウンタウンのようにギャラが高くて低視聴率の『HEY!HEY!HEY』など一連の吉本銘柄番組を切ろうとしたが、吉本の抵抗などで延び延びとした。終わる番組にはあまり金をかけないのがテレビ局。そのためいい加減な出来になり、視聴者離れが加速したとみることができよう。
そして3番目は、日枝久会長の長期政権である。
「オーナーでもない人間が24年間も社長・会長として君臨している企業がありますか。日枝会長はほとんど株を持っていない。自分の嫌いな幹部を追い出してワンマン体制を築いてきた。早く辞めて50代前半の大多亮常務あたりに禅譲すべき」(テレビ専門誌記者)
フジがTBSとともに視聴率4位争いをするのは時間の問題か。
「週刊実話」は、フジテレビの売上(スポットCM)が前年に比べて約20%も落ち込んでいることを報じてくれた。
これはこれで非常に興味深い情報だが、その後のフジテレビの視聴率低迷の原因が頓珍漢だ。
一昨年まで8年連続視聴率3冠王だったフジテレビだが、昨年3冠王から転落し、今年は3位以下が確実となっている。
上の「週刊実話」の記事では、フジテレビの視聴率が3位以下に転落した理由を3つ挙げている。
――――――――――
1.フジテレビのおごり:(例)デモ隊への対応、映画『海猿』の作者・佐藤秀峰氏への傲慢さ(関連記事)
2.吉本興業との軋轢
3.日枝久会長の長期政権
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しかし、それら3つも視聴率急落の一因かもしれないが、核心からは外れている。
フジテレビの視聴率が急落している原因は、「韓流ごり押し」「韓国(料理、朝鮮語、ハングル、旅行、男、女)ごり押し」「反日妄韓偏向報道」という韓国偏重が第一にあり、第二にその後の「嫌なら見るな」という態度がある。
「週刊実話」という3流以下の週刊誌まで、韓国に関しては真実を書くことが出来ないのだろうか?
「デモ隊への対応」や「日枝久会長の長期政権」などについては「韓国ごり押し」とも関係しているが、読者にはピンとこない。
一応、念のため、フジテレビの視聴率の急落ぶりを次に紹介しておく。
NHK NTV EX* TBS CX* TX* HUT
**.* 13.4 12.2 **.* 12.8 **.* **.* 1-3月G
**.* 13.1 12.4 **.* 12.8 **.* **.* 1-3月P
**.* 12.7 12.1 **.* 12.2 **.* **.* 1-5月G
**.* 12.5 12.5 **.* 12.3 **.* **.* 1-5月P
**.* 12.4 12.3 **.* 12.0 **.* **.* 1-6月G
**.* 12.3 12.6 **.* 12.1 **.* **.* 1-6月P
**.* 12.3 12.1 **.* 11.9 **.* **.* 1-7月G
**.* 12.3 12.5 **.* 12.0 **.* **.* 1-7月P
**.* 12.3 11.9 **.* 11.8 **.* **.* 1-8月G
**.* 12.2 12.2 **.* 11.8 **.* **.* 1-8月P
**.* 12.4 11.9 *9.4 11.6 **.* **.* 1-9月G
**.* 12.2 12.3 *9.6 11.7 **.* **.* 1-9月P
**.* 12.4 12.0 **.* 11.6 **.* **.* 1-10月G
**.* 12.2 12.3 **.* 11.7 **.* **.* 1-10月P
昨年の後半から急激に低下したフジテレビの視聴率は、今年に入っても急落に歯止めがかからず、第一四半期(G帯12.8%、P帯12.8%)から1月~10月通期で見ると(G帯11.6%、P帯11.7%)と1%超も落ち込んでいる。
11月に入っても、回復の兆しは見えない。
11月
G帯
3週 12.0% 13.2% 10.9%
2週 11.6% 11.6% 10.0%
1週 13.5% 14.8% 11.8%
P帯 NTV EX CX
3週 11.7% 13.7% 10.8%
2週 11.3% 11.8% 10.2%
1週 12.9% 14.4% 11.8%
今週も11月20日(火)にP帯で5.9%を記録した。
11/20火
*5.9% 22:00-22:54 CX* ゴーイング マイ ホーム
▼CX 2012 P帯 ワースト▼
1位 3.1% 05/06 家族のうた第4話
2位 3.3% 05/13 家族のうた第5話
3位 3.4% 04/29 家族のうた第3話
3位 3.4% 06/03 家族のうた最終回
5位 3.6% 04/22 家族のうた第2話
6位 3.8% 05/20 家族のうた第6話
7位 4.1% 05/27 家族のうた第7話
8位 4.7% 11/07 世界は言葉で
8位 4.7% 06/08 奥の深道
10位 5.0% 08/13 U20女子
10位 5.0% 07/13 奥の深道
12位 5.5% 07/27 奥の深道
12位 5.5% 06/29 奥の深道
14位 5.6% 09/07 スマモン
14位 5.6% 08/04 土プレ
14位 5.6% 07/28 レッドカーペット
17位 5.8% 06/11 ヘイヘイヘイ
18位 5.9% 11/20 ゴーイングマイホーム ← NEW
18位 5.9% 08/04 オリンピック中継
20位 6.1% 04/15 家族のうた第1話
さて、フジテレビの視聴率が急落している原因(理由)について話を戻すと、実は冒頭に掲載した「週刊実話」だけではなく最近「週刊文春」もその話題を取り上げている。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2056
視聴率3位転落
フジテレビはなぜ“時代遅れ”になったのか?
SMAP×SMAP、月9ドラマ…トレンディーな軽チャー路線の終焉
(本文省略)
かなり長文なので引用はしないが、次の記事にその要約が掲載されている。
http://www.koikatsu-news.com/detail.php?pid=aWw4nUQA6Y
フジテレビの視聴率がふるわない理由
2012年11月21日 14:00
視聴率が3位に転落したフジテレビの苦悩
これまでトップを走ってきたフジテレビの視聴率が下がっている。昨年は日本テレビに視聴率3冠王を奪われ2位。今年はテレビ朝日にも抜かれ3位に転落。低迷するフジテレビの内情を週刊文春が特集している。
王者時代のフジ1980年代に楽しくなければテレビじゃないを実践した番組作りを始める。「THE MANZAI」「オレたちひょうきん族」「笑っていいとも!」などのバラエティ番組が大ヒット。「君の瞳をタイホする!」「東京ラブストーリー」などのトレンディドラマでもヒットを連発、現在の月9ドラマに引き継がれている。
バラエティーもドラマも不審
お昼の長寿番組「笑っていいとも!」の視聴者は、日テレの「ヒルナンデス!」に移っている。国民的アイドルSMAPがコントに挑戦し、20%の視聴率をキープしてきた「SMAP×SMAP」も最近は10%台前半だという。また、年内には18年続いたダウンタウン司会の「HEY!HEY!HEY!」が終わる。
駄目な理由は?
フジはこれまでタレント頼みの番組制作をして来た。長寿番組になるにつれ、タレントや所属事務所に気を遣い視聴率不審の中でも番組終了が出来ない。タレントは大物になっていくが反対にスタッフは代替わりして若くなり、タレントに意見が言えなくなっている。
これは報道番組でも言えることで、夕方の「スーパーニュース」のメインキャスター安藤優子、朝の「とくダネ!」のメインキャスター小倉智昭にも通じる。両番組ともテレ朝や日テレに追い越されているという。ベテランは安定感があるが新鮮みにかけると言うことか?
また、高島彩や中野美奈子などの人気アナウンサーが次々とフリーになった事による人材不足もあるという。
フジの対応
今年6月に600件以上の大規模人事異動を敢行、夜の時間帯の番組を3割ほど大幅改編するなど努力を重ねているが、これでダメなら後が無い状態だという。
フジがトップを走る以前の40年前は、どん底の時代もあったという。もう一度初心に返って、どのジャンルにも漂うマンネリ感を打破する初めての試みとなる番組制作にチャレンジする事を期待したい。
(つづく)